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リスボン便り -2018年4月-

 

みなさんこんにちは。リスボン駐在員の荒木です。

 

現在私が駐在しているリスボン水族館、2015年に「水中の森」を制作して以来世界一の水族館を継続していることはご存知でしょうか。

 

今回のリスボン便りは、そんな世界一の水族館に展示中の世界最大のネイチャーアクアリウム「水中の森」で暮らす魚のお話。

 

 

 

リスボン水族館に展示中の「水中の森」、その総水量はなんとなんと160tあります。

水草水槽としてはまさに破格のスケールです。まさに原寸大の川と見紛うスケール感のこの水中の森では、水草もさることながら魚たちも大水量ならではの姿を見せています。

 

 

アルタム・エンゼル

 

まずご紹介するのは水中の森の主役、アルタム・エンゼル。

 

約1年前に投入したころはまだ10cmほどだった全高も現在では15~20cmに成長。十分な遊泳スペースによる各鰭の伸長も素晴らしいです。

新参ながら水槽全体を悠々と泳ぐ姿はまさに王者の風格。反面、餌をくれると思って着いてくる姿が可愛くてどうしても贔屓してしまいます。

 

 

 

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続いてご紹介するのはアフリカンカラシンの代表格、コンゴ・テトラです。

 

水槽がこれほど大きいと魚たちが縄張りを分けていることもハッキリと確認できます。コンゴ・テトラの定位置は大きなルドウィジア・グランデュローサの茂みの辺り。

ベールのような鰭をなびかせたフルサイズのコンゴ・テトラたち、大きいものは15cm近くありそうです。

 

 

 

ペレズ・テトラ

 

最後にご紹介するのは水中の森一の食いしん坊、ペレズ・テトラ

普段は物陰にいることが多いですが餌の時間になると我先にと待ち構えています。

 

アルタムの周りは餌が充実していることを覚え、後を追跡していることもしばしば。大きな個体は心なしかピラニアのような獰猛な顔つきになっているような……。

 

 

 

 

今回は水中の森の中でも存在感のある3種をご紹介させていただきました。

その他にもさまざまな魚種が泳ぐ水中の森では7,000匹以上の魚がそれぞれ多彩な表情を見せてくれています。

 

色とりどりの水草の周りを魚たちが遊泳する景色はまさに”熱帯のパラダイス”!

天野尚が創り上げた自然の中で魚たちは故郷のジャングルに想いを馳せているのでしょうか。

 

”熱帯のパラダイス”!

 

 

 

 

(生体部・リスボン駐在スタッフ/荒木)