現在、新潟市の砂丘館では「潟の記憶展」が開催されています(2019年10月6日まで開催)。こちらの企画展は、かつて新潟県西蒲原郡(現在の新潟市西蒲区)に存在した鎧潟に関する展示を通して、在りし日の鎧潟の姿を振り返るというものです。天野がエッセイなどでしばしば触れていたように、鎧潟はネイチャーアクアリウムの原点と言えます。本イベント展示のため制作されたネイチャーアクアリウムは、失われた鎧潟の水中景観を再現しようとつくられました。水草が育つ潟の環境は、多くの生命を育む重要な場所であり、そんな潟の水中を覗き込んだようなイメージの水景となりました。
レイアウト制作/本間裕介