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写真家、そして水景クリエイターとして世界で活動してきた天野 尚(1954-2015)。写真家としては、超大判フィルムに自然の姿を克明に記録する「生態風景写真」を確立し、写真集や写真展を通じて国内外で高い評価を得てきました。
天野の生態風景写真は、一枚の写真の中に環境の様子から生態系を構成する植生まで精細に描写されていることが大きな特徴であり、自然の息吹が感じられるほどの臨場感があります。その撮影には世界最大のカラーリバーサルフィルムである8×20インチ判フィルム(約20×51cm)を筆頭とした超大判フィルムがメインに使用され、専用の大判カメラとレンズを駆使して撮影された超大判フィルムの描写力は、アナログならではの高い解像度と色の再現性・階調性により、最新のデジタルカメラを大きく凌駕しています。
生前の天野は、地球環境が破壊されている現状を憂い、次の世代に自然の大切さを伝えるために、日本だけでなく世界各地に残された貴重な自然を記録し続けてきました。このフォトパネル展では、天野の代表作である「金剛杉屹立」の大型写真パネルや実際に撮影に使用していた大判カメラなどを展示するほか、額装した生態風景写真や水景写真の小作品を展示・販売いたします。

天野 尚フォトパネル展「美しき自然〜未来への記録〜」
開催期間 : 2022年12月14日(水)-12月25日(日)
開館時間 : 11:00〜19:00
会場 : 阪急うめだ本店 8F 特別室